スマート プレゼンター®でセミナー撮影

W3C、HTML5化、レンダリングエンジンの違い、困った!

今、スマートプレゼンターの脱Flash化を進めています。

つまり、タブレット対応のためにHTML5化をしています。
スマートプレゼンターは動画を中心とした撮影サービスなので、Flashの安定的な再生環境というのは本当に捨てがたいものがあります。
でも、iOSが対応してくれないので、やむなくHTML5化です。
ただ、HTML5は、2013年4月現在、まだドラフトです。

そもそも、HTMLの仕様は、誰がどうやって決めてるの?っていう話ですが、
HTMLやCSSは、W3Cという団体が仕様を策定しています。

HTMLやCSSのほかにも、XMLとかJavascript、Mobileとかのワーキンググループ(作業部会)があって、それぞれのグループ内で検討されてるのです。

そのW3Cという団体があーでもない、こーでもない、こーしよう、あーしようと、仕様を検討し、ある程度「これで行ってみようか!」となったところで、ドラフトをリリースします。つまり、「こんな感じで行ってみようと思いますけど、皆さんどうでしょ?」的な感じで仕様を公開します。

それは、W3CのWebページの各ワーキンググループのページで公開されます。

http://www.w3.org/standards/webdesign/htmlcss

↑HTMLとCSSのワーキンググループのページ。

そうすると、世界中のいろんな人が試して、いろいろ意見を言ってリクエストしたりするわけです。
そこで、W3Cは問題点や方向性の修正を図ります。

こんなことを繰り返すうちに、内容がしっかりと固まってきます。
で、次にリリース候補版を出します。

つまり、これでリリースする予定です!というやつです。

その後、「最終勧告」という形で決定版を出します。

そうすると、ブラウザーの開発メーカーは、最終勧告にのっとった仕様でHTMLをレンダリングするようにブラウザーを仕上げます。

Webページ作成ソフトなどのメーカーも、それにあわせてそれぞれの製品を仕上げます。

そんな風に、W3Cからのアナウンスに応じて、世間の対応が進むわけです。

だた、どうも、HTML5については、業界が先走っちゃっている感じで仕様が固まってないのに、どんどん製品が生まれていきます。
それは、ブラウザーにしてもそうですが、Dreamweaverなどのオーサリングソフトウェアにおいても、HTML5に対応したものが先走ってリリースされます。
特に、ブラウザーについてはレンダリングエンジンが異なることから、HTML5のレンダリングがブラウザー間で等しくなりません。

我々制作会社としては、ちょっと困った状態になっています。

そもそも、仕様がFixしていないのに、世間的にHTML5対応が先走っちゃっているので、制作物としてHTML5のものを作らなければいけない状況になっています。

でも、仕様がFixしてませんから、当然出来上がったものは、ユーザーの環境によってまちまちになってしまいます。

つまり、

仕様がFixしていない→レンダリングエンジンにより解釈に差がある→ブラウザーごとに表示が変わる

ということになります。

レンダリングエンジンと言うのは、ブラウザーがHTMLを読み取って、ビジュアルに出力する機能を担っているもので、とても重要な機能です。
重要な割には、一般の方はあまりご存じ無い感じです。
レンダリングエンジンの名前として、多少でも知れているのは、Webkitくらいじゃないでしょうか?
ちなみに主なブラウザーとレンダリングエンジンの対応を挙げますと、、
Webkit・・・SafariとChrome(Opera予定)
Gecko・・・Firefox
Trident・・・Internet Explorer
KHTML・・・Konqueror

というような対応になっています。
ちなみに、最後のKonquerorって、知ってますか?
コンカラーと読みます。リナックスで使われているブラウザーです。

ブラウザーが違うと、同じHTMLソースでも見た目がかなり変わりますよね?
あれって、主に2つ原因があるわけです。
1つは、フォントの違いです。
メイリオとMS ゴシックでだいぶ感じが変わったり、Macならヒラギノ角ゴだったりと、フォントが違うのでページ全体のデザインイメージも違って見えます。
そして、もう1つが、このレンダリングエンジンの違いです。
レンダリングエンジンによって、HTMLやらCSSやらのレンダリング(解釈と表示)に差があるわけです。
なので、ブラウザーによって見た目が結構違ってくると言うことです。

それで、スマートプレゼンターのHTML5化に話を戻すと、結構苦慮しています。
ブラウザーによってタグの解釈がまだ違うんですね。。。困ります。
なので、エイやっと、Webkit一本に絞ることにしました。

SafariとChromeおさえておけば、タブレットの再生は大丈夫だろうということで、Firefoxはしばらくあきらめることにしました。
IEについては、、、、どうしましょう。
とりあえず、HTML5の仕様がFixしたところで、考えたいと思います。
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■略歴

石田 知志(いしだ さとし)

(株)A-flat代表取締役

http://a-flat.biz

03-5779-7694

IT系を中心とした各種の教材制作、テクニカルライティング、映像制作、セミナー撮影、技術資料の翻訳などを行っています。

主要なサービスとしては、画面録画付きセミナー撮影サービス「スマート☆プレゼンター」を提供しています。

http://a-flat.biz/archives/service-category/video

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